インクジェットプリンタ　徒然日記

PIXUS　ip4100の修理

最近入手したジャンクの4100です。
排紙トレイのセンサーが不調で、オープン状態を検知できず、
そのままでは、トレイがしまったままと認識して、印刷ができない
という状態のものです。
 

PIXUS　ip4100
	印刷を開始しようとすると、このようなエラーが出てしまいます。
	分解の手順は、前のページに載せていますので、省略します。
	この写真は、上半身を取り外した後ですが、取り外す前でも、センサーの様子は見ることができます。
	拡大すると、この黒い小さなレバーがトレイの開閉を検出するスイッチとなっています。
	スイッチパネルを引き出してみます。ネジを1本と、ケーブルを1カ所はずすと作業がやりやすいです。（○部分）
	スイッチ部分を拡大してみると、小さなマイクロスイッチに、アームが接続された構造と言うことが分かります。 この部分に無理な力が加わって、検知する位置が狂ってしまったのでしょう。 少し傾いているようです。
	矢印の方向に向きを修正します。ネジ1本で止まっていますので、簡単ですが、修正範囲が狭いので、修正しきれないほど狂いがある場合は、スイッチの裏の位置合わせの突起を削ることも必要かもしれません。 今回はそうでした。
	こちらは、CDトレイの開閉を検出する部分です。
	拡大すると、同様のマイクロスイッチがセットされています。 この辺も、調整が可能に思われます。
さて、修理が終わった4100ですが、順調に動作するようになりました。 おそらく、同時期に発売されている、ip3100、ip7100、ip8100なども同様の構造と思われます。 この個体は、内部情報を印刷してみると、 ST=2004/12/19 D=044.2 PAGE(All=06085 CT=(BK1=008 　BK2=008 というような情報（抜粋）が出力されますので、4年ほど前の購入で、廃インクタンクは４４％、ページにして6000ページほど印刷という程度の状態と言うことが分かります。 まだまだ、がんばってもらいましょう。 H21.2.15追記 　ふと、ネットを見ていると、キャノンがヘッドの販売を中止すると発表（2月10日）しているではないですか！驚きました。ヘッドが容易に入手できるのが、我々DIY派の魅力だったのに…。 ネットショッピングでも各ヘッドが、次々と在庫限りになっています。売り切れたヘッドも数多くあるようです。お使いのプリンタで、予備のヘッドが用意してありませんでしたらお早めに。 　どうも、詳しいことはわかりませんが、ユーザーによる交換はかえってメリットがないと判断したのではないでしょうか。複合機が主流になり、内部構造が複雑化することによって、単純なヘッド不良ではなく、本体側の故障が増えているのと考えられます。 　それを、ユーザーがヘッド交換のみして、直らないとメーカーに持ち込む。定額修理のキャノンでは、余分にかかったヘッド料金のトラブルも少なくないでしょう。 　ヘッド不良の中古機種は、一気に商品価値を失うでしょうね。オークションでの売買状況も注目しましょう。
H22.12.12　追記	分解しない修理法
	修理したものの、家族が使う際はふたを（排紙トレイを）手で支えながら開かず、勢いよくあけてしまうので、またエラーが頻発するようになりました。 ゆっくり開くようなギミックが必要でしたね。 この写真は底面が見えるように置いたところです。
	センサーはここにあります。
	裏から見たセンサー部分です。 中央の黒いレバーがセンサーです。
	排紙トレイを半分開いたところです。 センサーのレバーを押し上げていきます。
	完全に排紙トレイを開けた状態です。 レバーが上がりきらないのが原因ですから、間に何か挟めばいいわけです。
	強力両面テープの片面の剥離紙をはがさないままはります。
	下から見上げるとこんな感じにぴたっと。
	センサー部分にテープが挟まった状態になります。これでエラーは解消されました。 分解するのが面倒だったので応急修理を行いました。
H23.12.24　追記
	さらに，CD-Rトレイが開いているので，印刷ができません。というメッセージが出て，印刷が不可能になりました。テスターで調べてみると，センサーのスイッチがトレイの位置にかかわらず，クローズになってしまっています。
	こうなっては，印刷が何もできないので，CD-R印刷は別のプリンタでやるとして，これは紙専用にします。そのためには，センサーの2本の配線のうち，1本を切断します。 これで，また印刷が可能になりました。 （H23.12.24)
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